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[コメント] ダークナイト(2008/米)

狂った快楽殺人者を、これほど明確に描ききった映画はかつてなく、そういう意味では全く新しい体験ができた。もはや「アメコミ原作映画」などという枠組みは完全に超えた傑作中の傑作!
サイモン64

会社の飲み会がラッキーにも早くハネて、「梅田ブルク」のレイトショーを見た。2008.8.11。

〜〜〜

本作のジョーカーは、完全に狂った破壊者であり、快楽殺人者だ。「悪者」などというラベルは彼には当てはまらない。そこには深い理由など存在せず、ただひたすら世界が燃え、人々がもだえ苦しむ様を見たいだけというイカれた男がいるだけだ。

屈折したヒーローであるバットマンと、完全にぶっ壊れた破壊者ジョーカーの織りなす物語はエンドタイトルが出るまでフルスロットルで、片時も安心させてくれることがない。

聞くところによるとジョーカーを演じた俳優が亡くなったとのことで、今作以降の展開が非常に厳しくなったのではと危惧するが、この制作陣が次に繰り出してくる続編を心から楽しみにしている。

なお、『バットマン・ビギンズ』も本作も未見の人に言っておくと、『ビギンズ』と本作は直線的にはつながっていないので、いきなり本作を見ても楽しめるが、『ビギンズ』は見ておいた方が、もうすこしだけ楽しいと思う。

いずれにせよ、「アメコミ原作映画」などというレッテルは完全に超越した傑作中の傑作が生まれたことに驚き、次回作をいまから心待ちにしている。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)Keita[*]

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