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[コメント] ティンカーベル(2008/米)

クソ映画の殿堂入りがまた一つ登場した。その名も「ティンカー・ベル」。これほどの冒涜ぶりは滅多に見ることができない。
サイモン64

ウォルト・ディズニー制作による数ある名作映画の中でも、『ピーターパン』に登場する「ティンカー・ベル」のキャラクター造形は秀逸で好きだ。もっとも『ピーターパン』に登場するキャラ全員がフック一味をはじめとして、かなり良くできているわけだが。

やきもちやきで、わがままで、気まぐれでちょっと意地悪なティンカーベルは、手の焼ける女の子の象徴であり、その魅力を言葉を使わず動きと効果音だけで表現した制作者はすごいなと感心させられる。

そのティンカーベルを主人公にした映画ができたというので楽しみにして見に行ったところ、ウンコが漏れそうになるほどびっくりした。ネバーランドには妖精の世界があって、連中は普通に言葉を喋って暮らしていたのである。しかも、その集落は『アダムスファミリー2』に登場する醜悪なるサマーキャンプのような馴れ合いぶりで、連中のコミュニケーションがまたものすごく表情に乏しいのである。

ピーターパン』で彼女が見せた「フーンだ!」とか「イーッ!」みたいな魅力ある表情は全然見せてくれないのである。

キャシャーン』『少林少女』という糞映画の殿堂に、また一つ『ティンカーベル』という新顔が登場した。しかもこの作品は四部作であり、このようなしょうもない映画をあと三つも作る気らしい。もう見に行かないのでどうでもいいが。

これはまさに、本家本元によるオリジナルの冒涜行為である。どうやって企画会議を通ったのか知らないが、これほどまでにオリジナルの精神を踏みにじったキャラ造形というのは常識では考えられない。

映画を見ながら寝てしまったのは、多分この映画が初めてだ。

(評価:★1)

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