この映画を見てからいつも空想することなんだが、ある日突然男が現れてこんな事を言う。「おまえは未来から来たロボットに命を狙われているので、俺が守りに来た。俺と一緒に付いてこい」あなたならどうする？私ならまず信じないが、この映画を見てしまってるのでひょっとして...と思っちゃうかも知れない。その後のわずかな展開で、このむちゃくちゃな話をヒロインが信じざるを得ない状況になるのがうまい。ここのところが中途半端だと観客の気合いも中途半端になるもんね。

のっけから登場するのは無名の俳優ばかりでＢ級テイスト満点なんだけど、最後までダレずに面白い。ひたすら逃走劇だけを描く作りじゃないので、一本調子にならないところがいいんだろう。

続編はご存じの通り大作になっててめちゃめちゃ面白いわけだが、ターミネーターの怖さとかこの映画が下敷きになって成立しているところが多々あるのと、この映画のストーリーが明快なので話をつなげやすかったんだろうと思う。

ところで話は全然変わるが、スカイネットがタイムマシンでターミネーターを送り込んだときに、どうやってどのタイミングで成功・不成功を判定するんだろうか？「あれ？なんも歴史が変わらないぞ？敵のリーダーも健在だな。あれ？あれ？」とかとまどっているのだろうか？