日系人のノンプロ脚本家を採用、役者は日本で名の通ったタレントを適当に配置、という感じが滲み出てる。このくらいのほうが日本の映画市場では受けると思われてるんでしょう。まぁ、間違ってないと思いますが。

手紙という設定がぜんぜん活きてない。せっかく人物を掘り下げるチャンスなのに、印象的なストーリーが何もないから、単に家族思いの普通の人になってしまう。ステロタイプのキャラばかりで、魅力を感じさせる人物は皆無。

唯一、感心したのはラスト。降伏する日本人と、虐殺するアメリカ人両者の汚名をうまく返上してくれた。これはポール・ハギスの技か。（でも、なんでシャベルを持ってたんだろか？）

色味を抑えた質素な映像はいいんだけど。