[コメント] ブエノスアイレス(1997/香港)
「会いたいと思えば、いつでもどこでも会える。」…なるほど。
恋人と上手く行かなくなり苦悩した日々。流れ着いた「地の果て」ブエノスアイレスで出会った、張震演じる青年との不思議な関係。
一人香港へ戻り、青年の実家の経営する屋台に立ち寄り、両親の隙を見てこっそりと青年の写真を持ち去る、トニー・レオン演じるファイ。
そしてこう嘯く。「会いたいと思えば、いつでもどこでも会える。」
未来に起こることは、たとえ一秒先のことですら分からない。そのことに恐れ、苦しむこともある。
でも。
過去に経験したことは、誰にも変えられることはないのだ。すべて自分のものとして、好きな時に取り出して見ることができる。写真のように。過去の中でのみ、世界は不変なのだから。
これは、喪失と再生についての映画だ。
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