元ネタをたどれば『2001年宇宙の旅』であるし『知りすぎていた男』であるし、最後の方はほとんど『交渉人 真下正義』である。にもかかわらず楽しめたのは、観せ方がうまいからかな。

システム化され、ネットワークでつながれた社会の危険性というのもありがちではあるけど、誰もが携帯電話を持ち、町中に監視カメラがあふれるこの世の中では、決してあり得ないとは言えないのが空恐ろしいところ。

ただ、ああいう国防に関わるようなシステムって、一般には外部と遮断されているんじゃないの？という素朴な疑問も。インターネットとつながってたりしたら、それだけ侵入の危険も大きくなるわけだし。

まあ、そこはフィクションだからいいとしても、他の方も触れているように手ぶれが多いアクションシーンと、最後のラブロマンスはいただけない。せっかくのアクションもよく見えないし、最後のシーンはコンテナの中でふたりっきりになったときに「この二人できちゃったりしたら安直でやだなー」と思った通りの展開。

とはいえ、トータル的に見れば満足度が高いのは映画好きのツボを心得ているからか。