幕末という特異な時代　国のために命をかけた水戸藩士達の人間ドラマではなく　この事件の歴史的意義を問う作品だと思う。 ラスト近く　万感胸に迫る思いの西郷隆盛を出した辺り大いに共感した。 薩摩の斉彬公が亡くならなければ　まちがいなく三千の兵を出していただろうし　歴史のもしもを考えながら　その後の展開をあれこれ想像しつつ観た人も多いと思う。 変革期の困難な時代という点では　現代にも通じるものがあるのか　ラストのカットからはそんな思いも感じることができた。 何が正しくて何が間違っているのか　立場が違えば考えも異なり利害も絡む。 政治や外交を批判するのは簡単だけど　本当は難しい。