[コメント] インセプション(2010/米)
こんな作品を想像する"体力"がすごい。
夢の中の夢の中の夢の中に潜入・・・
現実世界の1秒が夢の中では数分でさらに夢の中では数時間でさらに夢の中では・・・・
ぱーん (脳みそが破裂する音)
・・・よくもまあ、こんなお話を作品にできたと思う。 それもエンターテイメント作品に。
普通の人ならこの脚本が浮かんだとしても、「あ、だめだこれややこしい(苦笑)」 って自己完結してしまいそうなものを、「イケる。出来る!」と決断し、そして見事に完成させてしまった監督に素直に感心しました。
「ひっくり返る街」「重力大回転」とかの映像もすごいけど、 この難解な世界観をキチっとした作品に仕立て上げた体力がすごい。
デヴィッド・リンチ作品のような不可解さや直感に訴えかけてくる悪夢のような作品でもなく、 不思議の国のアリスのような夢独特の不条理・シュールさでもなく、 マトリックスのように世界観に自己陶酔するでもなく。 論理的に、できるだけ丁寧に作り上げた、ある意味新感覚の夢物語。
しっかし、鑑賞する側にもえらく体力を要求します。 夢の世界に深く入り込んでいくほどに自分の眉間のシワも深く入り込んでいく・・・
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