[コメント] ワルキューレ(2008/米=独)
よく統制されたブライアン・シンガーの『日本の一番長い日』。役者たちの顔、視線(台詞がかなり絞られている)のドラマであり、そして何よりトム・クルーズの義眼が象徴するように「観る」ことについての映画でもある。彼は爆発こそ「見た」がその死自体は「見なかった」のだ。画面端に到るまで、映る軍人たちの所作の一々格好良いことよ。敗北は「声」によって訪れるが、このゲッベルス邸の場面が本作の白眉だろう。
(赤い戦車)
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