[コメント] 捜索者(1956/米)
「画面で語る」ということの例として最良のものではないか。所作のみでその人物の歩んできた歴史、他人との関係を観客に伝える力量。もう画面に打ちのめされっぱなしで、途中から文字通り失神寸前の状態であった。
好きな箇所を挙げていけばきりがないのだが、冒頭とラストの「ドア」、手紙を読み上げるヴェラ・マイルズの声の震え、ナタリー・ウッドが丘の上から現れこちら側に駆けてくるショット、ジェフリー・ハンターが殴られて頭をぶつける動作の反復、これらを目撃した時に込み上げてきた意味不明な感動は、まさしく映画ならではのものであった。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。