[コメント] パーマネント野ばら(2010/日)
活劇の傑作。自転車に乗ったり歩いたり立ち上がったりといった運動=アクションが物語を先導している。だから勢いが緩まないし、更にそれをオリヴェイラのように美しい照明で包んでいるので、つまらないわけがない。娘を見送るカット、ピント送るかと思ったが送らない、いい映画です。
冒頭のカーテンの揺れから実に感触の良い画面が続く。それにしても、江口洋介がトンネルの向こう側で白い光に照らされるショットと菅野美穂の切り返しの不吉さ。或いは旅行先での小津調の「不在」ショットの見事さ。ここ最近観た邦画で一番気に入りました。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。