要は「連弾」「階段」「暗い地下室」「殺人の目撃」といった魅力的な装置があるにも関わらずサスペンスもしくはメロドラマを創出して（できて）いないことに不満がある。

無論ミア嬢は××だ、××だから定石パターンは使えないと演出家は判断したのだろうが、だからといって画作りに凝ったり時制を入れ替えたりするのは解決ではなく単なる逃げでしょう。どうせ叔父も娘も我々には理解できんのだから、結局直球でやった方が面白かったんちゃうの？と。