[コメント] スティーラーズ(2013/米)
3>2>1。1話目はタランティーノ影響下で状況や小道具の面白さに頼りすぎてショットが疎かになっているように見え、可もなく不可もなくという感じなのだが映像の質感は優れており、それなりに笑えて悪くないと思っていると、どことなく『死霊のはらわた2』のブルース・キャンベルを思わせる2話目マット・ディロン編が行動によって物語が発展していく米映画らしい原理で愉快なのだが、落ちがいまいち締まらず
どうだろうかと考えていると、続くブレンダン・フレイザー編、エルビスの物真似はどうでもよいが話のつまらなさをショットの力で補おうとするのが実に好ましくあり、また、悪魔と遭遇する夜の交差点の風情素晴らしく、遊園地の「アメージング・グレース」に到って遂にわけもわからず乗せられてしまい、何だかうまい具合にああ面白い映画を観たな、と思わせられる。映画はこれでいい。
なんつってもアメージング・グレースで皆集まって何となく大団円になってしまうのが良い。物語的な観点からの終わりじゃなくて、映画の終わりですよ、という感じがよく出てるから良い。
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