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[コメント] ライトシップ(1985/米)

これは失敗作ではないか。世界有数のアクション演出家スコリモフスキにしては、「船の揺れ」「回転灯」などの見せ方や音使いが物足りない。
赤い戦車

「船の揺れを忘れたことはない」と宣うなら船の揺れを印象付けるような演出がもっと欲しい。溶けたアイスが動くショットを中心とした厨房の場面しか揺れを感じない。この場面は船の連絡管を通した「音」の演出もなされていることで、より体感的になっている。スコリモフスキは録音にもこだわる監督だが、本作で優秀な音使いがみられるのはここぐらいか。その点でもつまらぬ。壊れた無線からノイズが聞こえそれが連絡管を通して船全体に響き不穏な空気を漂わせる、ぐらいの演出はあってもいいはずだが。

息子のモノローグも説明的で鬱陶しい。機雷が迫るシークエンスではそれに対応した動きや視線を見せサスペンスを優先すべきであって、文学的モノローグなど必要ない。

また、狭い船上だからある程度は致し方ないのかもしれないが、寄りが多くてタルくなる。2度映される赤く塗られた斧はどこかで使われることになる、と予想していたが、外れた。

(評価:★2)

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