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[コメント] アルキメデスの大戦(2019/日)

最終ショットの壮麗な画と裏腹に感じる背徳と、事前にその将来を冒頭シーンで知らされているが故の複雑さが素晴らしく良い。
赤い戦車

菅田将暉と柄本拓のバディものとしても優秀だし、確かに説明台詞は多いが人物の感情が動く部分は何らかの動きや説得力のある画面として提示している。そして最終的に一個人では止められない国家の巨大なメカニズムが浮上し、単なるフィクションに留まらぬ得体の知れない刃を喉元に突き付けられる。秀でた部分もあったが完璧とは言い難い「永遠のゼロ」や「寄生獣」にあった不満も消し飛ぶ山崎貴の最高作か。

冒頭の戦闘シーンは、一兵士の視点で見上げる位置のショットがどれもよく撮られていて怖い。戦闘機の急降下してくる音、爆弾の落下スピードが増す音、優秀な録音。このシーンにかなりの迫力があるから本編の建艦を止めようとする行動に説得力が増すし、最後のショットへのアンビバレンツな感情が出る。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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