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[コメント] キャッシュトラック(2021/米=英)

どうもガイ・リッチーは近年、活劇を撮れない自分の欠点を自覚したらしく、語り口の面白さとケレン味に注力して勝負しようという方向に向かいつつある。そしてその努力は概ね成功していると思う。
赤い戦車

「シャーロックホームズ」などで辟易した暴力描写の軽さを、本作では銃撃の簡潔さ(発砲にタメが無い)へと変えることで、意外なほど充実した犯罪映画に仕上がっている。特にクライマックス、敵役のフル武装した強盗団が味方の警備隊と交戦し、双方疲弊して次第に弱り斃れていくマゾヒスティックな快感の素晴らしさ。

2000年前後のダサいMV演出の象徴のようだったガイ・リッチーが、こんな風になるとは誰が予想し得たか。

スコット・イーストウッドはこうして見ると親父さんそっくり。

(評価:★4)

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