[コメント] 恋する惑星(1994/香港)
ノワールチックに描こうとした前半ははっきりいっていまいち。しかし後半の可愛さときたら、もうとびっきりのものだ。冷静に考えればやってることはストーカーだし肯定できるはずもないのに、フェイ・ウォンの瑞々しい輝きが全てを正当化してしまう。
対してブリジット・リンは安いコントみたいな格好させられて可哀想。後半を引き立たせるためにわざとやったのかと思うぐらい。前半と後半、2人のヒロインを通して被写体(と被写体を魅力的に見せる演出)の重要性を痛感する。
ひょっとすると、ウォン・カーウァイも本作を通してそれを言いたかったのかもしれない。
※本作についてタランティーノが語っている動画がyoutubeにあったのですが、曰く「ブリジット・リンの格好は『グロリア』のジーナ・ローランズが元ネタ」とのこと。言われてみれば確かに。それが面白さに繋がっているとは思えませんが・・・
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