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赤い戦車さんの人気コメント: 更新順(1/23)

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★4ブラックハット(2015/米)冒頭のCGによる電気を視覚化した光の洪水と、ジャカルタの炎を持った群集の流れは明らかに結び付けられている。デジタルの戦いが現実世界の戦いへと変貌するわけだ。しかし、どうやらマンはハッキングにはあまり興味がなく、ヘムズワースタン・ウェイとのメロドラマを撮りたそうにしていて序盤は居心地が悪い。実際そうなる中盤以降が泣ける。 [review]ゑぎ[投票(1)]
★4フール・フォア・ラブ(1985/米)前半の豊かな時間の流れが大好きだ。窓から隠れ、或いは窓越しに見つめる優しさ溢れる視点。後半のフラッシュバックで散漫になるのが難点。RIPサム・シェパードゑぎ[投票(1)]
★4エル・ドラド(1966/米)愉快痛快豪快活劇監督ハワード・ホークスの本領発揮。はっきり言って同タイプの『リオ・ブラボー』より楽しい。「プロ」として誇りを持ち、迷わず行動する男たちの間にさり気なく滲む女たちの気高さ。ホークスからマイケル・マンへの継承。動物園のクマ[投票(1)]
★5驟雨(1956/日)成瀬からは多くを学ぶことができる。美術・照明・脚本などあらゆる要素が演出と密接に関わり合っている様。またはその隠れた前衛性。 [review]濡れ鼠, ゑぎ[投票(2)]
★4ヒッチコックのゆすり(1929/英)サイレント映画かと見紛う冒頭シーンや連鎖される「円」「顔」「手」のイメージ、トーキーへの移行に伴う音の実験など若き巨匠の才気に圧倒される。刺殺シーンの見せない演出、そして包丁の妖しげな煌き。影の巧みな使い方も素晴らしい。終盤はヒロインの心理的葛藤が映画の速度を減衰せしめているが、それでも充分面白い。前半は『勝手にしやがれ』にも劣らない革新的な仕事だ。ゑぎ, いくけん[投票(2)]
★3マーシュランド(2014/スペイン)殆ど目を合わせようとしない主人公の刑事2人組(お互いの過去を知り最後でようやく真っ直ぐに視線が結ばれる)や死体発見現場での長回し、追う側のみの視点で描かれる闇夜のカーチェイス(ここは素晴らしい)、土砂降りのクライマックスなど悪くない場面もあるのだが、少々鈍重。もう少し各ショットに活劇性が漲っている方が好み。けにろん[投票(1)]
★4美女と液体人間(1958/日)私が観た本多猪四郎の中で最も面白い。雨の晩に行われる殺人、まるで黒沢清作品のように液体化していく人間たち。いかがわしいクラブの雰囲気と、ジャズバンドの演奏の中サイレント的に処理される行動と視線の数々。タクシー追跡シーンの町並はヒッチコックやヌーヴェルヴァーグをも想起させる。全編にわたる「水」の主題が結実する地下水道の暗黒と壮絶な炎の対比。これはJホラーの文脈から再評価されるべき傑作。ゑぎ[投票(1)]
★3藁の楯(2013/日)端的に言えば照明が悪い。序盤、警察の上司が警護4人に訓示する場面、これが露光不足に思えて仕方がない。なぜなら上司の顔が全く見えないからだ。また、説明台詞が鬱陶しいというお決まりの文句を本作でもやはり繰り返さなければならない。遠くから車の音が聞こえてきて「車だ。どうする。」ってのはダメでしょう。そういうのは極力行動で示してほしい。 [review]YO--CHAN, けにろん[投票(2)]
★4脱出(1945/米)物凄く速い。適当に見てると見逃してしまいがちな人物のちょっとした動作が全てを物語る。でも気障過ぎてあまり好みではない。ボガートバコールだから成立する。全編照明が超絶に素晴らしい。動物園のクマ[投票(1)]
★4昼顔(2017/日)最初に斎藤工上戸彩が会話をする場面。川面の斉藤に声をかけるのかと思いきや、徐に石を拾い始める上戸。石を投げるんだなと予想するがそれも取りやめ、こちらへ振り向くまで待ち続ける。あくまでも視線に拘る西谷弘の真骨頂。 [review]ゑぎ[投票(1)]
★4ジャズ大名(1986/日)岡本喜八のコメディセンスは私とずれていてどうも合わないのであるが、さすがにこれは認めざるを得ない。奥行きのあるセットを利用した時空間の吹っ飛ばし。見事なカッティングによる終盤の熱狂的な大盛り上がり。破綻の魅力こそ映画だ。ゑぎ[投票(1)]
★4ジェーン・ドウの解剖(2016/英)現代ホラーにおいて、ちゃんとフィクスで撮る落ち着いた佇まいがまず貴重であり、なおかつ古典的な怪奇演出の数々が好ましい。何より、廊下の奥からこちら側に向かって”奴”がゆっくり歩いてくるショットの持続、その照明の明滅、姿が見えそうで見えない素晴らしさ。黒沢清には最早撮れなくなってしまった画があるという一点だけでも本作を支持する。けにろん, MSRkb[投票(2)]
★4ゲームの規則(1939/仏)本作を観るとルノワールが恐るべきアクション演出家でもあることがよく分かる。狩りの銃撃、廊下や部屋を右往左往する人物たちの見事なコントロール。それでいて終盤のダイナミックかつアナーキーなこと。お行儀がよくなくて(ということは映画的に行儀が良いということでもある)大変よろしい。 [review]緑雨[投票(1)]
★4タバコ・ロード(1941/米)「あらゆる<らしさ>、あらゆる意味づけを欠いた、全く有り得ないような荒唐無稽(中略)このような形で実践された<映画>は、音楽のように真の抽象芸術となる」(ヒッチコック×トリュフォー映画術)本作の馬鹿げたミュージカル的狂騒は、上記の見事な実践例ではないだろうか。終盤の見事な空に心打たれる。枯葉は『暗殺の森』っぽい。動物園のクマ[投票(1)]
★5捜索者(1956/米)「画面で語る」ということの例として最良のものではないか。所作のみでその人物の歩んできた歴史、他人との関係を観客に伝える力量。もう画面に打ちのめされっぱなしで、途中から文字通り失神寸前の状態であった。 [review]動物園のクマ, ナム太郎[投票(2)]
★2バーニング・オーシャン(2016/米)施設の破壊と人物の位置関係との連関を示すショットが無いから、炎をバックに慌てふためいたところでサスペンスや活劇性は何も生まれない。これでは施設がいくら爆発しようと瓦解しようと、「迫力のある一枚絵」で終わってしまっている。この監督は『ハンコック』や『バトルシップ』等(或は脚本の『ルーザーズ』)喜劇性のあるフィクションに路線を戻すべきだ。ゑぎ[投票(1)]
★4最高殊勲夫人(1959/日)とても人の多い映画で、同一フレーム内に複数の人物をよく入れてくるしアクション繋ぎだから違和感をあまり持たないのだが、案外イマジナリーラインを跨いで割っている場合が多い。単純な切り返しが皆無。また、扉や曲がり角を通じてオフからオンへ、オンからオフへと行き交う無関係な人々の動き。こうしたものが映画に速度を呼び込む。或いは夜道での照明。やはり初期増村にはサークの影響があると思う。けにろん[投票(1)]
★2地震列島(1980/日)あまりにも退屈な前半部をどうにか越えても、楽しめるのは中野昭慶の景気よく爆発する特撮ぐらいで、災害パートには火災にしても浸水にしても演出の引き出しが少なく上映時間引き延ばしを疑う程くどい。渦巻に死体が飲み込まれていくイメージだけは良いか。けにろん[投票(1)]
★5鴛鴦歌合戦(1939/日)もう何も言うことがないのだが、一つだけ挙げるとすれば歌が始まると周囲の人間も一緒に踊りだすのが良い。画面奥で笑顔のままゆらゆら揺れて何だかこちらもつられて踊りたくなってくる。聞き耳を立てる志村喬が一言「雲行きが怪しくなってきたぞ」→天気雨が降り出す→あれよあれよという間に片岡千恵蔵市川春代が同一フレームへ。これが映画です。動物園のクマ, 緑雨, ナム太郎[投票(3)]
★4コズモポリス(2012/カナダ=仏=ポルトガル=伊)原作既読。リムジンを舞台にし、様々な人々と出会うという点で奇しくも同時期公開の『ホーリー・モーターズ』と好対照。ほとんど切返しを用いないカラックスに対して、こちらはガンガン切返すが、車窓や背景、人物のアクションなどで何かしら動きをつけているため、十分に緊張感を維持できている。キアロスタミも参照しているだろうか。後から思えば『危険なメソッド』はまるで本作の予行演習のようだ。濡れ鼠[投票(1)]