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赤い戦車さんの人気コメント: 更新順(20/29)

人気コメント投票者
★4どん底(1957/日)その演劇的演出との関連性から後期黒澤の諸作品へと繋がる、彼のフィルモグラフィを辿る上での重要作。 [review]3819695, けにろん[投票(2)]
★4魔女の宅急便(1989/日)猫が喋っているのはキキの妄想だ、と仮定しても成立するように描かれている。恋をすることで一回り大人に近づいたのだ。少女の成長のための通過儀礼。コンパクトに纏まった良作。飛翔感の素晴らしさならば宮崎駿作品中一番だろう。突風のなんと見事な表現!ぽんしゅう[投票(1)]
★5間違えられた男(1956/米)客観とヘンリー・フォンダの主観視点との切り替え編集が秀逸。画面に正対する人物から突き刺さってくる威圧的な視線の数々は、彼の恐怖を体感させるのに十分。ミステリーとサスペンスの違いは本作を観れば一発で分かるだろう。緑雨, ダリア[投票(2)]
★4セーラー服と機関銃(1981/日)確かに展開はめちゃくちゃ、演出も奇天烈だ。しかし一度「物語」を頭から締め出して本作を観た時、そこには正しい画面の連鎖のみが存在することに気づく。相米慎二は全身全霊で映画を作ろうと努力している。その痕跡が至る所で輝きを放つ。ナム太郎[投票(1)]
★5ヒート(1995/米)本作には映画の「骨格」のみが存在する。つまり審美主義に傾いたカット、説明的なカットが一切なく、映画を語るのに最低限必要なものだけで構成されている。寿司職人がネタを握る様のように極めて洗練された機能美。「手」を横に切る、これが何と感動的なアクションになっていることか。この純粋な機能美は作風こそ違えどブレッソンの作品さえ想起させる。けにろん[投票(1)]
★5カリフォルニア・ドールス(1981/米)クライマックス30分の持続的熱狂は見る者を打ちのめさずにはいられない。「見せ場の釣瓶打ち」方式が主流になって以降、ハリウッド映画からは失われた「持久力」とでも呼ぶべきものがここにある。涙を抑えきれなかった。アルドリッチよ、有難う!けにろん[投票(1)]
★3男はつらいよ 寅次郎かもめ歌(1980/日)シリーズの中では平均作だが60年代フランス映画のヒロインのような撮られ方をしている伊藤蘭は可愛い。衣装だけでなく小道具にも赤・ピンクといった暖色系が目立ち、山田洋次の遊び感覚が顔を覗かせている。けにろん[投票(1)]
★3バイオハザード IV アフターライフ(2010/米=英=独)あまりにアホすぎて最後まで付き合ってしまった。何の臆面もなくあそこまでやれるというのはある意味才能かもしれん。正直呆れた。けにろん[投票(1)]
★5リスボン特急(1972/仏)極限まで台詞を絞った本作は常に人物の「行動」(=アクション=運動)でもって物語を推進していく。WCでの着替えを1カットで執拗に描く様はどうだ。映画の面白さとは一にも二にも「運動」にあることをメルヴィルは教えてくれる。浅草12階の幽霊[投票(1)]
★4コクリコ坂から(2011/日)自転車ですれ違う場面における海と俊の切り返しの素晴らしさ、これ一つとってもこの映画を支持したくなる。更に何故こうも海の頬が赤くなるのか。90分のうちに十数回。あまりにも過剰だ。本作はこうした類の過剰さに溢れている。それはとどのつまり映画的、ということだ。ゑぎ[投票(1)]
★4ゴーストライター(2011/仏=独=英)終始悪天候の空、名前を一度も呼ばれることのない主人公。冒頭から無駄のない語り口で圧倒する、かつてのヒッチコックをも想起させる良質のサスペンス映画。 [review]煽尼采, 山ちゃん, 3819695[投票(3)]
★4菊豆〈チュイトウ〉(1990/日=中国)風になびく布というのは黎明期から存在するモチーフだが、反物をここまで使い倒してあらゆる感情を表現する手腕には本当に驚かされる。照明の充実度を考えるとイーモウには一度ホラーも撮ってもらいたい。りかちゅ[投票(1)]
★4007 スカイフォール(2012/英=米)シチュエーションは良いのに、アクションの爽快さが最大限追求されていないモヤモヤ感が残る。例えば「肩の傷」「籠城戦」「ナイフ」などのギミックが面白さにまで昇華できていない。最大の貢献者はメンデスではなく撮影のディーキンスだろう。とは言いつつも、この懐かしい安定感は正直嫌いではない。 [review]カルヤ, おーい粗茶, 緑雨, Orpheusほか5 名[投票(5)]
★3インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国(2008/米)出来不出来に関わらず、ここまで「活劇」を追い求める姿勢はやはり狂っていると思う。けにろん[投票(1)]
★4ギフト(2000/米)もっと評価されてもいいサム・ライミの静謐な美に満ちた傑作。ブランシェットジョヴァンニ・リビージの、もうこの2人は二度と会わないであろうという情感に溢れた切返し、これが圧倒的に素晴らしい。謎解きなど主題ではないのだ。けにろん, セント[投票(2)]
★3キャリー(1976/米)カイエ誌などで妙に評価されてきてるが本来のデ・パルマってこういう下世話なB級テイストなんだよな。しょうみ鬱陶しい技法の羅列も没個性化の進んだ現在においては案外捨て難い味。 [review]けにろん[投票(1)]
★4女系家族(1963/日)登場人物各々が腹に一物抱えたえげつない人ばかりで、強烈なエゴが次々と発露される。それでも爽快に観ることができたのは、中村鴈治郎浪花千栄子といった、えげつなさと愛嬌を両立できる力量を持った役者陣のおかげだ。宮川撮影も冴える傑作。寒山拾得, けにろん[投票(2)]
★5世界(2004/中国=日=仏)シネスコで撮られていることに作家の覚悟を感じる。最早成瀬巳喜男と比べても何ら遜色ない。繊細な演出と大胆な映像美。最強。セント[投票(1)]
★4紅の豚(1992/日)恐らく宮崎駿が作った最も私的な映画。豚は監督本人の投影だろう。加藤登紀子の扱いに失望する声が出るのも理解できるが、あらゆる要素が健康的なロマンティシズムに覆われた本作は意外と観ていて心地よい。何より演出から放たれる無尽蔵なエネルギー量がやっぱり凄まじい。ダリア, けにろん[投票(2)]
★4紅いコーリャン(1987/中国)この官能性はベルトルッチにも匹敵する。イーモウにはもう一度このような作品を撮ってもらいたい、というのはあまりに後ろ向きな意見か。彼はどこを目指して作風を変遷させているのだろう。けにろん[投票(1)]