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赤い戦車さんのお気に入りコメント(5/49)

太陽は光り輝く(1953/米)★5 歩く人の映画。なんて云うと、劇映画で被写体が歩かない映画なんて殆どあり得ないだろうというお叱りを受けそうだし、何よりフォード映画においては全ての作品で登場人物の歩く姿を思い起こすことができるのだが、しかし、ことさらに本作が歩く人の映画であるという思いに突かれるのは矢張り奇跡的に美しい葬送シーンがあるからだ。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]
インディアン渓谷(1946/米)★5 これは紛れもなく大傑作だ。「時折はっとする色彩と構図」どころか全カット息を呑む美しさである。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
キャロル(2015/英=米=仏)★4 えんえんと視線の演出の続く映画であり、一方、窓越し、ガラス越しのカットが半分ぐらい占める窓の映画でもあるのだが、何よりも、切り返し(カットバック、リバースショット)の映画だ。映画演出の王道を見たという気がする。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]
クリード チャンプを継ぐ男(2015/米)★3 恵まれた男が拳闘にのめり込む生理が生半可にしか描かれない。もっと単線的にすべきか、でなければインディペンデント魂で『ロッキー』という金看板に対峙して欲しかった。それがクリードという眠れる血筋の反骨にリンクするべき。終盤は呆れるほどに迎合的。 (けにろん)[投票(4)]
ブリッジ・オブ・スパイ(2015/米)★2 信念を持ち逆境に立ち向かう不屈の男の物語。それにしてはこの映画のトム・ハンクスは孤立感が薄い。反権力のようでいて権力に寄りかかりすぎている。また交渉と対話の映画である以上仕方ないとはいえ、この映画には基本的に話せばわかりあえる人間しか出てこない。対話不可能な恐怖は描かれていない。これではサスペンスも盛り上がりようがない。 [review] (Sigenoriyuki)[投票(5)]
アメリカ(階級関係)(1984/仏=独)★3 関係の中で立ち現れる状況というものを克明に形象することを主眼とした文体が裸形のポエジーを生むも映画特有のレトリックに薄いSO-SOムービー [review] (junojuna)[投票(1)]
黒衣の刺客(2015/台湾)★4 あゝリー・ピンビンの美しい画面!何と云ってもチャン・チェンの妾宅のシーンが圧巻だ。御簾の奥のカーテンというか、紗のような布地の扱い、或いは蝋燭の炎の扱いがスリリング極まりない!こんな映像、今まで見たことありません! [review] (ゑぎ)[投票(5)]
デスペラード(1995/コロンビア)★2 確かに『エル・マリアッチ』では予算の都合で我慢していた諸々を一気に炸裂させた解放感はあるが、ハングリーさ、哀愁、ユーモア、埃っぽく乾いた空気感、これらは多分に損なわれている。痩せた狼が、良い餌を食ったシェパードになった観。 [review] (煽尼采)[投票(4)]
愛について、東京(1993/日)★2 ある意味したたかに生き抜いていく在日外国人達に抗する日本人がインポテンツに悩める半端ヤクザってのが余りに偽悪的であり被虐趣味にしか見えない。バブル真っ直中の90年代の「東京」はもとより「愛」についても描けてるとはてんで思えない。 (けにろん)[投票(1)]
ザ・ロード(2009/米)★3 原作を先に読んでから見た。灰色、モノトーンのルックの統一は想像通りでこれは良いと思うのだが、CG処理の画面はそれとすぐ分かり、多分それもあって原作を読んだ時に自分で想像していた世界のほうが遥かに豊かで大きい、と思ってしまった。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
肉弾(1968/日)★3 B29の爆撃で両腕を失ったじいさんが、 [review] (たかやまひろふみ)[投票(3)]
太陽の帝国(1987/米)★2 公開時見た際は「いよいよもってスピルバーグは枯れてしまった」と思った。画面に刺激が無さ過ぎる。殆ど演出を感じさせない。フィルムの肌触りというものが欠けている。『カラー・パープル』の方がまだ躍動があった。 (ゑぎ)[投票(3)]
ミッドナイトクロス(1981/米)★1 ヴィルモス・ジグモンドの撮影によってかろうじて映画だと言える。まあそれくらいジグモンドの撮影は素晴らしく、ブライアン・デ・パルマの演出は陳腐だ。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
双生児(1999/日)★3 何よりまず、乱歩文学に社会正義やヒューマニズムを持ち込むっていう、その思い付きが信じられない。そういう馬鹿げたことを、あの『鉄男』の塚本晋也がやってしまう、ってことがもっと信じられない。 [review] (町田)[投票(2)]
ラスト・ボーイスカウト(1991/米)★4 火薬と拳でスパイスを効かせた会話劇。映画ネタも含む台詞の応酬が、全篇通して実に愉しい。台詞の大半に、怒り、嫌悪、軽蔑、といった感情が多少とも含まれているのもまたスパイスに。 [review] (煽尼采)[投票(1)]
her 世界でひとつの彼女(2013/米)★1 頭でっかちな作品。スパイク・ジョーンズが自分の脳内で発酵させた世界観は映画にすると驚くほど嘘っぽい。元々映画は嘘の固まりだが、その嘘の付き方が下手過ぎる。 [review] (のこのこ)[投票(1)]
寄生獣(2014/日)★4 あの心理的かつ説明的な原作からよくここまで映画として見られる脚本を作ったものだと感心する。一方で原作のドライさのおかげか山崎貴のいつもの感傷病も幾分か抑えられているのも良い傾向だ。阿藤正一の撮影も中島哲也作品の時のようなPV臭は感じさせず硬質な世界観を生み出すのに貢献している。音楽はやや大袈裟だが。 [review] (Sigenoriyuki)[投票(3)]
ザ・ファミリー マフィア血の抗争(1973/米)★4マジェスティック』などを観ても分かることだが、フライシャーのアクション演出は凄い。派手さは全くないが、簡潔にしてスリリングだ。 (太陽と戦慄)[投票(1)]
マッドマックス2(1981/豪)★5 家族の喪失と再生。 [review] (たわば)[投票(9)]
現金に手を出すな(1954/仏=伊)★5 夜のパリの雰囲気がヤバイ。エレベーターで裏を取るシーンや、ただならぬ雰囲気の地下室の拷問や、ヘッドライトの光だけがスーッと伸びる一本道の銃撃シーンだったりと色々見所も多い。あとジャンヌ・モローのエロい衣装は最高 [review] (ギスジ)[投票(1)]