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[コメント] さくらん(2007/日)

全体に綺麗で威勢がよくて楽しい映画。 びいどろの中でしか生きられない金魚と女郎を重ね合わせたのも面白い。 しかし土屋アンナの演技力のせいなのか、「ホントの恋」も「手練手管の恋」も見ているほうに区別が付かないのが難点だ。
The★黒

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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最高位の花魁の気品も見せず、 ぐたぐたと寝ながらキセルを吸い、気に入らないことはやらない。 面白くない事には体を丸めながらふてくされる。 ―そんな姿が、アンナ花魁の魅力なのだと思う。

しかし、設定上10年も花街にいたわりには彼女の廓詞の発声があやしい。 できれば吹き替えでお願いしたい。

冒頭、きよ葉の先輩「粧ひ」は花魁道中で内八文字を踏んでいる。 後の日暮(きよ葉)も内八文字だ。 キャラ的に外八文字がぴったりだと思うのだが・・・・

どちらにせよ、あんなに上下左右に揺れ動くのはNGだ。 しかも速っ!(爆) 3年練習するのは無理だとて、菅野美穂(粧ひ)が出来ているんだから 主役のアンナちゃんにはもうちょっと頑張って欲しい。

また、高名な高尾花魁(木村佳乃)。 初代高尾のときには、吉原に外八文字がなかったけれど、 ストーリー上初代〜六代高尾ではないようだ。

おそらく箔付けの為に使った名前と思うので、どうこう言うのも 野暮かもしれないけど、有名な人だから あんまり安易に扱って欲しくない名前である。

もうひとつ・・・・。ラストは花街に生きるものの意気地を最後まで 貫いてほしかった。 「恋に落ちたシェイクスピア」みたいにね。

(評価:★3)

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