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[コメント] さらば、ベルリン(2006/米)

娼婦に身を落としても秘かに男を愛し続ける女たち。 40年代の「名画」を観た者は、残酷な時代に翻弄された彼女たちに 同情し、涙したのではなかっただろうか?
The★黒

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







これは「40年代のフィルムノワールへのオマージュ」というより、 パロディを撮ってしまったのではないか?といういささか失礼な感想を持った。

稀代のファム・ファタール達にあった哀れさをこのヒロイン、 レーナは持たない。

彼女からは、まるで殺人者のような冷ややかささえ、感じてしまう。

「戦争は人生で最高の出来事」といって、けちな万引きや 詐欺で生きる者もいる。 レーナにも同じ法則が作用したのだろうか・・・・

レーナ役のケイト・ブランシェットは『シャーロット・グレイ』といい、 クラシカルで毅然とした美貌が戦中物に似合う。

鑑賞日 2007年09月12日

(評価:★3)

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