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[コメント] 東京物語(1953/日)

何気ない何もない劇的映画/信じられない!新鮮な独立した映画。「映画とは?」一つの答えをくれた作品。
いちたすに

090523

おず作品をはじめてみる。 どういうわけか、今まで見ようと思わなかったしこれから見ようと思うことはなかったはずです。 ここで、評価がとても高いので、しかも殿堂入り作品が多い監督なので、その頂点だろうと思われる『東京物語』を観賞。

映画とは何なのか?という問いに一つの答えをくれた作品だと思う。 ストーリーを重視しているのなら、小説でいいと思う。 絵を重視しているのなら絵画でもPVでもいいと思う。 構図なら写真など 音なら音楽 声ならラジオ 演技なら舞台

基本的な考えとして映画は単純に動く物(人なども含め)があることが感動すると思う。 しかし、もう基本的な考えでは通用しない。

映画にする意味とは何かと考えると、よくわからない。けれど、こういう映画が、映画にする意味があると思う。

それとゴダールの『勝手にしやがれ』を見ても、新鮮さとか面白いとかおもわなかったけれど、『東京物語』は時代も今見ると知らない役者だらけなのに、 映画の世界がテーマ、などが新鮮すぎてびっくりした。 完璧でもはや美しいということを超えた構図に感動 人間を描くうまさに感動

映画文法(イマジナリーラインなど)を無視しているのも驚き。

この手の何気ない何もない劇的な映画を超える作品はもう現れないと思う。

(評価:★5)

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