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[コメント] 地球が静止する日(2008/米)

人間のあまりに好戦的な様子が、観ていて恥ずかしかった。
青山実花

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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何か事が起きるとまず、相手をやっつけよう、攻撃しようと考える人が一定数いる事は知ってはいたけれど、この映画のそういった人たちの姿が、なんだか私にはとても恥ずかしく思えた。まぁ、誰に対して恥ずかしいのかって、宇宙人に恥ずかしがってもしょうがないんだけどね。ただ、なんとなくね。

地球に未確認飛行物体が現れたら、多分こうなるのだろうという様子はよく描かれていたと思う。それにしてもみんな、避難って、どこに避難するんだろう。どこそこに行けばより安全という根拠があるなら分かるけど(例えば『ディープ・インパクト』でいえば、より標高の高い場所とか)、ただめちゃくちゃに右往左往したってあまり意味が無い気がする。まぁ、できるだけマンハッタンから離れたい気持ちっていうなら分からなくもないけど、私なら開き直って普段と変わらない生活してそう。根拠のない動きって疲れるだけだし。

キアヌ・リーブスの「一つの種が地球という星を滅ぼす事は許されない」という言葉は、結構心に響いた。「確かにな」と思った。でも墓地でジェニファー・コネリーと息子が抱き合っているのを見ただけで、「人間は変われるんだ」と考えを変えてしまうのはあまりに安易すぎ。それ以前の息子のクソガキっぷりは腹の立つ事ばっかりだし。全体的に、「地球を大事にしましょうキャンペーン」みたいな、そんな匂いの映画。

(評価:★3)

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