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[コメント] ラースと、その彼女(2007/米)

ラースが変わってゆく為に、ビアンカは必要不可欠な人。
青山実花

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







もしもビアンカがいなかったら、ラースはどうなっていただろう。っていうか、どうもこうもなく、最初に登場してきたそのまま、十年一日、なーんにも変わる事なく日々を過ごしていたのではないかと推察される。

でも、ビアンカが来てからラースは変わった。いや、変わったのはラースだけではない。ビアンカを介して、彼を取り巻く全ての人々が変わっていったのだ。そう、ビアンカはラースが生身の人間と触れ合うきっかけを作ってくれた大きな存在。彼が次のステップへ進む為に必要不可欠なモノだったのだ。

きっと彼は心のどこかで、ビアンカが人形だと分かっていたに違いない。だから本物の人間とのふれあいが増えるのと反比例して、ビアンカの存在が彼の中で薄くなって、あのような結末を迎えたのであろう。

これは私の想像だが、優しい兄嫁の妊娠を知った時、ラースは自分を産んですぐに亡くなったという母親を思い出したんじゃないのかな。彼は出産という事に恐怖を覚えていて、兄嫁の妊娠にもなんとなく不安な物を感じて、それがビアンカとの出会いに繋がった・・・というのは考えすぎかな。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)牛乳瓶 tkcrows[*] IN4MATION[*]

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