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[コメント] アンダーカヴァー(2007/米)

冒頭のディスコのシーンから、バブルな時代の刑事物を予感させてワクワクする。ホアキン・フェニックスが軽すぎず、重すぎず、裏社会と家族の間で苦悩する男を上手く演じていた。エヴァ・メンデスもとても良い。
青山実花

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







冷徹なロシアンマフィアのわりに、それほど怖くないなど、突っ込み所は多々あるが、刑事物として面白かったし、恋愛の部分がとても良い。エヴァ・メンデスが美貌と体を武器にホアキン・フェニックスの恋人の座を射止めたのは、描かれてはいずとも想像に難くないが、それでもホアキンと心から愛し合っている様子が伝わってきて、 彼と共に追い詰められる様子が辛かった。

警察官の家族だからと、あんなに簡単に警察に勤められるのかは私には分からぬが、殺らねば殺られるというあの状況では、ニジンスキーに対してのホアキンの仕打ちは仕方がなかったのかもしれない。

映画ではよくあるシーンだが、麻薬精製所の様子は何度見てもショックだ。あの場にいるだけで中毒になりそうな感じ。

ただ、この邦題といい、少し時が経てば、平凡な刑事物として忘れ去られてしまうんだろうなぁ。

(評価:★3)

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