[コメント] レスラー(2008/米=仏)
老体に鞭打つ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「老体に鞭打つ」って、大抵の場合、自嘲気味に使う言葉だと思うのだけれど、この映画の場合、二人の俳優がそれを体で表現していて、観ているこちらまでその疲労感が伝わってくるようで、それが大変に良かった。二人が口には出さなくても、日々の仕事に疲れ切っている様子を、物凄い演技力で見せてくれる。
いや、世間一般から言ったら、50代の男と40代の女に「老体」だなんて大変に失礼なんだけれども、あくまでも職業で考えた場合って事で。50代のプロレスラーと40代のストリッパーは、普通に考えてその仕事に就くのに相応しい年齢とは言えないという意味でね。
で、いいんだなぁ、ミッキー・ロークが。強面のプロレスラーでありながら、女から見てもとても可愛い。いい意味で単純で、そして素直。プロレスをしている時もいいけど、スーパーの店員さんだって、不器用ながらもちゃんとこなしている。物凄く好感が持てる。
あんな風に体を痛めつけたり、薬を大量に飲んだりしていたら、人より心臓が弱まるのが早いのは当たり前だし、本人もそれは重々承知の上なのだろうけど、彼にはそれ以外の道は考えられないのだろう。大好きなのだよ、プロレスが。
プロレスが楽屋裏が見られたのも面白かった。
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