メールも携帯電話もない時代、トイレットペーパーに住所を書き、文通を始めた二人は、１年後の七夕（韓国語でいうチルソク）の時期に再会を誓うというシンプルなラブ・ストーリー…　

当時は深刻だった、日韓の問題も描かれているが、それは映画のテーマではない。二人の心の変化や、それを暖かく見守る仲間たち…

陸上競技に、恋愛に、高校生活に全力でぶつかって行く若者たちの躍動や表情が、丁寧に描かれている。

主人公達の等身大の「青春の記録」が、フィルムに焼きつけられている。

この映画を観た誰もが、自分の中の「チルソク」なときを主人公と重ね合わせることだろう。 そして、なんとも言えない気持ちに身を置くことだろう。