凝ったカメラワーク、音楽、やたら多用されるスローモーション。 愛する人を守るために敵と戦う一人の孤独な男の物語。 ストーリーに驚きはない。

主演のライアン・ゴスリング と キャリー・マリガンが発するセリフは数少ない。 余計なセリフなんて必要ない。セリフが少ないからこそ、スローで映る二人の表情が印象深く、言葉以上に観る者に訴えかける。今まで観てきたセリフの多い映画が安っぽく思えるほどだ。表情の解釈は観客に委ねられている。 主演の二人がすごくいい。 特にキャリー・マリガンが魅力的。この映画にピッタリだ。 脇役もはまり役。

よくある新鮮味のないストーリーも、俳優と音楽と映像が上手く組み合わさると、他とは一線を画すクールで独創的で忘れられない映画になりうるということ。映画だからこそ観る価値のある映画。