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[コメント] レ・ミゼラブル(2012/英)

アン・ハサウェイが熱唱する「夢やぶれて」は必見。
ガチャピン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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 数年前、イギリスのスーザン・ボイルが一躍脚光を浴びたときに歌っていたのがレ・ミゼラブルの「夢やぶれて/I dreamed a dream」。 この曲を知ったのも、この時がきっかけ。 ミュージカルのどういう場面で歌われるのかも知らず、ただメロディーだけを記憶に今回劇場に足を運んだ。

 劇中、娼婦に身を落としたファンテーヌが自らの思い通りにならない人生への絶望をこの歌に込めて歌う。

 今まで観てきたミュージカル映画で、記憶に残る名曲はたくさんあった。 けれど、役者が歌う歌に感動して涙した経験は今回が初めて。

 1曲を全てアン・ハサウェイの表情のアップでじっくり聴かせて魅せる。 思わずずっと聴き入った。繰り返し、観て聴いていたいと思った。

 かつて『スタア誕生』でジュディ・ガーランドが「The Man That Got Away」を絶唱するシーンをふと思い出した。 今回のアン・ハサウェイが「I dreamed a dream」を絶唱するシーンも、観る者の記憶に残る名シーンだ。

サマンサ・バークス演じるエポニーヌが「On My Own」を熱唱するシーンも忘れ難い。

 天に旅立った者たちが共に「民衆の歌」を歌って締めるラストも秀逸。あんな終わり方させられたら、時に長く感じた上映時間のことも全て帳消しにされた。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)死ぬまでシネマ[*] deenity[*]

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