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[コメント] チャーリーとチョコレート工場(2005/米=英)

フェティッシュでファンタスティックな魅力が確かなバートン色としてうなづけるGOODファンタジー
junojuna

 パッケージや付帯グッズに見るヴィジュアルメイキングに大きくファンタジー感が飛翔したが、本編全編を見るとそこまでヴィジュアルの強度が成功の位置にあるとは思えない。その点では少々物足りなくも感じるが、やはりそこはバートン、キャラクター造形、シチュエーション設定など、ティム・バートン以外ではありえないオリジナリティの旨みがある。 たとえば、ジョーじいさんに施す人物造形や、幼少期ウォンカの歯列矯正デザインなど、随所に映画のファンタスティックな魅力が散見して嬉しくなった。今回は、特別ジョニー・デップの魅力が浮き彫りになっていたとは思えないが、彼のフィルモグラフィを振り返るたびに、このウィリー・ウォンカ、ジャック・スパロウ、シザーハンズ、スィーニー・トッドなど、ヴィジュアル系のキャラクターを決定付ける存在感は稀有である。それもバートンとの仕事で実現されるキャラクターはいづれもアイコンとしての機能を備えた強烈なイメージを体現している。デップにはこの街道を極めて欲しい気もするが、とにかくバートン×デップのコンビワークはもはやジャンルとしてカテゴライズできるほどの映画力を備えている。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)緑雨[*]

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