[コメント] トランスフォーマー リベンジ(2009/米)
前作を踏まえてどちらに転ぶか興味があったが消化型イベントムービー以上の何物でもなかったBADムービー
前作はその「笑い」の効果で、大言壮語の絵空事をメタレベルで笑い飛ばす痛快さがあって、ファンタスティックな映画の醍醐味を抽出するのに成功していたが、次作となる本作は、前作の後半部で晦渋を滲ませた幼稚なシリアス設定そのままに2時間GO!である。さすがにお付き合いにも程があるといったトホホなトンデモ超大作であった。SFやファンタジーという枠に甘えてはいけない。そこに立ち現れている疑似世界が想像の産物による絵空事であったにしても、それは現実世界のメタファーとして機能するからこそ、荒唐無稽なストーリーを劇的な感慨をもって受け取ることができるのだ。でなければ、CGワークのプレゼンスでもよい、何か驚異的な技術を提示することができなければ、「それはもう知っている」というしたり顔になってしまうではないか。映像派マイケル・ベイ。どうか映画ビジネスの手練手管にたくましくなることだけはないように。
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