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[コメント] きみがぼくを見つけた日(2009/米)

荒唐無稽な設定を大真面目なしたり顔で純愛シリアスものに括ってしまう演出の不徳がBAD
junojuna

 全くもって懐の豊かさを感じない大きな勘違いがあらぬ方向でブレイクしてしまっている大げさに言えばB級純愛ホラーである。たしかに『ゴースト/ニューヨークの幻』路線なのかもしれないが、一体これはファンタジーなのかミステリーなのか、どう考えてもありえっこない設定の‘映画’としての仕掛ならば、幾許かのユーモアでもって作家の視点を覗かせるくらいの余裕が欲しかった。あまりにも作風が大真面目に過ぎて、人を馬鹿にするのもいい加減にしろと言いたくなる拙劣な作品である。さらにその作風が災いして、レイチェル・マクアダムスの演技までもが白々しく、明らかに恥を上塗りする痛い仕事ぶりとなってもはや哀れの域である。残念ながらこれもハリウッドムービーエンジンによるバッドサンプル。本作のプロダクションチームには今後何をも期待することはできないだろう。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)牛乳瓶 のこのこ

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