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[コメント] マークスの山(1995/日)

原作を文芸書・文庫 双方で 十数回は読んだ。 “山” は “ふたり” のマークスの山である事は、いくら映画用の脚本だからといって、軽視してはいけなかった。
ありたかずひろ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







合格点は出せる仕上がりといったトコロか。

先にコメントしてらっしゃる方々の指摘はどれも的確であるので

自分の好み⇔マイナス部分 を羅列して終わる。

 ・前半部分(〜65分くらいまで) なかなか 緊迫した空気は出ていて

  状況は良く判る感じで好感。

 ・それと逆に、後半は 人の死や暴力の描写がひじょうに鼻に付く。

  しかも“しゃしん” として、あまり魅力も無い。

 ・限られた上映時間で、良い意味で出来る限りの脚本改変を行って

  いる努力は買うが、やはり 山(=北岳) は作品の肝である。

-

後の崔洋一作品の肝となる部分をピックアップしているという点で

貴重な作品ではあるだろうが、それにしては余りにも 原作が偉大

過ぎる。惜しい。

(評価:★3)

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