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[コメント] ヤッターマン(2008/日)

もう「ヤッターマン」が好きで好きでたまらない。 スクリーンからにじみ出てくるその「愛」に晒され、幸せな時間を過ごせること間違いなし。
うさこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「ヤッターマン」はある世代の者にとって特別なアニメだと言って過言ないだろう。 そのアニメ愛たるや、2008年にアニメにてリメイクされた時、主題歌問題が勃発したほどだ。(主題化問題⇒1977年当事、主題歌を歌っていた山本正之は、製作者側から「若者を起用したい」と説明を受け辞退した。ところが、放送されてみると山本と同世代の世良公則野村義男によって歌われていたのだ。製作者に対する不信感をHPに書いたところ、アコースティックギターのみで謡われた新ヴァージョンに不満を持つ者たちの声も合わさり一時ネットが騒然となった。ご参考http://www.j-cast.com/2008/01/15015579.html)

実際にそのリメイク版を見てみると、主題歌への違和感だけでなく、控えめでどちらかと言うと大人びていたアイちゃんが「100%○○ぅ〜」が口癖の軽い女子に描かれているなど、不満が残る残念な仕上がりだった。

その前例があるので、評判が良いとは聞いていたものの疑わしく思っていたのだった。

ところが、この映画をみ始めるとそんな疑念を抱いたことが恥かしくなる程、心が浮き立って行くのだった。 衣装などのクオリティの高さ、「説明しよう」「全国の女子高生のみなさん」「アラホラサッサー」「ポチッとな」の台詞、タツノコプロのマーク。ドロンボーの歌に合わせてインチキ商売をするシーンなどは「懐かしく大事なものが蘇ってきた」かのような思いに、涙が込み上げてくる始末。

ヤッターマンは正義の味方。タイトルロールを謡いながらもドロンジョ、ボヤッキー、トンズラのドロンボー一味の方が目立つというヒーローものとしては異例のアニメ。そのアニメさながら、ガンちゃん(1号)の桜井翔とアイちゃん(2号)の福田沙紀の存在感のなさがまた嬉しい。ここで二人が目立ってしまったら、唯のヒーローものに成り下がってしまっていただろう。

また、ストーリーの乱暴ささえも懐かしい。1話完結の30分番組にあって、時世ネタとキャラクターのモチネタを織り交ぜると、どうしてもストーリーが大雑把になっていた。そのぐすぐす感さえも再現してしまっているのだから、ヤッターマン好きにはたまらない。

ところで、ヤッターマンがヤッターワンに乗る姿に疑問を持ったことはないだろうか。幼心に、「きっと雨の日は大変だろうな」と思っていた。そんな疑問も解消してくれるなど、実写版ならではの美味しいネタも盛りだくさん詰まっている。

そして、多くの人が賞賛しているように、映画の核となるドロンボー一味がまたいい。 筋肉バカのボヤッキーをプロレスオタクのケンドーコバヤシが演じ、顔かたちが正にボヤッキーの生瀬勝良など正に適役。

そして誰もが賞賛するように、深田恭子が良かった。 ウェディングドレスやエプロン姿。アニメさながらのコスプレはもちろん、同姓でもうっとりしてしまう、入浴シーンの美しさ。首筋から肩のラインの色白できめ細かい肌!ふっくらとした○○!あまりにも美しすぎて嫌味がないドロンジョ様に、何度も何度もため息が出てしまった。

そして、何よりも彼等がその役になりきり、その役を愛していることが伝わってくることがこの映画の最大の良さだろう。

ちなみに、ビデオ派の私が生まれて初めて劇場で2度見してしまった記念すべき映画でもある。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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