[コメント] ケンタとジュンとカヨちゃんの国(2010/日)
若い人びとの葛藤を描く映画には、この冗長さとそこはかとなく漂う物足りなさがあっていいのかもしれない。物語のまさに主題を言い得ている主題歌「私たちの望むものは」(=1970年代に流行)が現代に何の違和感もなく馴染んでいることに注目して観ると良い。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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映画館で観るほどでないと思うも、DVDで観ると途中で早送りしてしまう気がするので、やはり映画館で観るべきかもしれない。全体として想像以上にコミカルな部分もあり楽しめたが、全ては松田翔太と高良健吾と安藤サクラという役者でなければ成り立たない内容。という意味でストーリーに改善の余地ありという印象。それは主題歌「私たちの望むものは」のロングPVのようだと思えばそう思えなくもないほど。
’選べない者’を描いていると仮定すれば、 鑑賞者の大半は少しの優越感を抱きながら"安全な場所から見る危険な事態"をじっくり味わえるかもしれない。 しかし鑑賞者に言い知れぬ不安感がつきまとうのは、彼らが'選べない者'でなく’選べる者'だからだ。
観る価値はある。ただし何ひとつ期待しないほうが良い。なんとなく映画館に身を置いていたい日に観るべき映画。
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