[コメント] 白夜行(2011/日)
ラスト10分で映画がドラマになった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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時代考証も問題なく川向こうのドヤ街のいやーな空気や、雨の暗く憂鬱な雰囲気が良く出ている。特に前半は映画に引き込まれる。船越英一郎のアクセントの付いた演技も老い方も良い。クライマックスの語りかけは名演である。 その他脇役陣のキャストも問題なくみんな異様に不気味だ。 堀北真希も色々聞いていた程悪くはなくまあ許せるかなと思った。
話はベストセラーの映画化ということでどのような脚本になっているか興味を引かれたが、最後の最後ですべての評価が覆った。 なぜすべてを説明する必要があるのか。もちろん最初の殺人に関してのイメージは必要であるがその他はすべて蛇足である。この手の作品は映画全体をいかにミステリアスな印象と余韻を残せるかが重要である。
世話を焼きすぎると人も映画も捨てられる。
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