pinkmoonさんのお気に入りコメント(1/6)
聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017/英=アイルランド) | けにろん) | シンプル過ぎるまでにB級オカルトの梗概なのに凄まじい抑圧を科した空気の密度と抑制された台詞・演技の空隙によりギリシャ悲劇めいた格調に至る。とんだハッタリの三百代言だが突き抜ける終局の帰結はシャレじゃないレベル。そして夢に出そうなパスタ喰い。 ([投票(4)] |
聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017/英=アイルランド) | ハネケ、キューブリックからのいいとこどり。バリー・コーガンの上目遣いで相手の目の奥、心の奥底をのぞき込むような青い瞳が、狂気で濁っているのではなく信念で澄んでいるのが怖い。 [review] (DSCH) | 開胸手術、ドクドクと脈動し蠢く心臓を接写でとらえるグロテスクなオープニング。「美しい」人間の薄皮が剥かれてあらゆる悪意が臓物のようにごろりと転がされていく作劇は、この開巻から予告されている。悪意、演出は[投票(4)] |
aftersun アフターサン(2022/英=米) | けにろん) | 何ひとつ詳らかにされぬが11歳の見る世界は奥行きは浅く視界は狭い。父娘のバカンスツアーに差し込む陽光下の不協和音は歳を経た今鮮烈なイメージとして彼女を捕らえ続ける。何者にもなれず何者かを解放できない苦胆。その父の記憶を刻印しようとする試み。 ([投票(3)] |
理想郷(2022/スペイン=仏) | review] (ペンクロフ) | 「田舎は地獄」、その向こう側へ [[投票(4)] |
PERFECT DAYS(2023/日=独) | ヴェンダースの思いに些かの反駁もないが、それでも生きとし生ける人生で悔恨や諦念を抱えてきた決着を映画としてつけてやる。その方途において『パリ、テキサス』に及ばない。 (けにろん) | 慎ましやかな日々の営為を慈しみ、時流に流されない時代遅れを愛おしむ。その[投票(2)] |
PERFECT DAYS(2023/日=独) | review] (セント) | 「東京画」以来のヴェンダースの東京再現だ。男の日常はワンパターン。粗末な住宅である。朝起きて小さな植木に水をあげ、そして車で都内各所を回りトイレを掃除する。終われば銭湯で体を洗い、そしてチューハイをすする。たまには古めいた小料理屋で酒をいただく。その繰り返しだ。 [[投票(2)] |
PERFECT DAYS(2023/日=独) | ジェリー) | 畳数枚ほどの営みが、個人の日の移ろいに秩序とリズムを与えていく。それだけでなく世界の日の移ろいにも。人間にできることの奥深さと大きさをこの映画は簡潔に鮮やかに見せた。ラストの主人公の泣きとも笑いともとれる複雑な表情は実に雄弁である。彼は正当な自己実現者なのだ。 ([投票(1)] |
キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023/米) | review] (おーい粗茶) | ミステリと言う勿れ、ではあるのだが。。 [[投票(3)] |
キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023/米) | ディカプーの心根が女房とデ・ニーロどっちに寄ってるのか曖昧なのが物語強度を阻害する。故に彼女の終盤の台詞に全てが収斂する体裁がトンチンカン。富豪先住民の大挙出現やFBI設立に纏わる正義への確信といった米近代史実の厚みと殺戮の日常性。 (けにろん) | [投票(3)] |
シャッターアイランド(2010/米) | review] (Myrath) | 多くのレビューで書かれている答えとは逆の答えになっちゃって少し困った。お洒落で意地悪なスコセッシ節が大炸裂している、そんな映画なのではないかと私は思う。 [[投票(1)] |
君たちはどう生きるか(2023/日) | review] (ペンクロフ) | ママから生まれたい、という欲望 [[投票(9)] |
ドラゴン・タトゥーの女(2011/米=スウェーデン=英=独) | review] (サイモン64) | 老婆心から警告しておくが、ダニエル・クレイグが出てるからって「007」のノリで気心知れてない相手とデートで見ようなんて思わないほうがいいと思う。映画そのものはものすごく良く出来てて面白いけど、気まずくなると思う。 [[投票(3)] |
イージー・ライダー(1969/米) | ドン・キャンバーンよりデニス・ホッパーの主導によるものと思いたい。 [review] (3819695) | あるシーンの最後のカットと次のシーンの最初のカットが痙攣的に細かく行きつ戻りつしながらシーン移行する繋ぎはいまだに目新しいかしら(模倣する意義のある機会が少ないだけかも)。その酩酊的・運命論的な編集感覚はエディターの[投票(9)] |
ジョゼと虎と魚たち(2003/日) | review] (ムク) | きれい事も、嘘も。何一つなくて。おとぎ話も虚構も入る隙間なんてなくて。全部本当なんだと思った。脆く、輝いたのが一瞬だったとしても、その一瞬が輝いた時の大切さと愛しさを思う。いい映画だ。 [[投票(12)] |
ジョゼと虎と魚たち(2003/日) | review] (ぽんしゅう) | もしジョゼの足が不自由でなければ物語の結末は違っていたのだろうか。そうとは言い切れない。愛情より同情が先行する恋愛だってある。嫉妬で他人の痛みに鈍感になることだってある。しょうがない、壊れものではない人間なんていないのだから。 [[投票(17)] |
メッセージ(2016/米) | review] (ALOHA) | フランス人は蛾と蝶を区別しないと聞いた事がある。それは「パピヨン」という1つの言葉しか与えられていないから。これを「言葉の支配」と呼ぶ。 [[投票(3)] |
ガルヴェストン(2018/米) | review] (ペペロンチーノ) | 大人のフランケンシュタイン。 [[投票(1)] |
TENET テネット(2020/米) | review] (ぱーこ) | 話は適当。何九つのアルゴリズム?ドラゴンボールかね。エントロピーの減少?陽電子の消滅?とても真面目に考える気がしない。画面なかなか。 [[投票(4)] |
TENET テネット(2020/米) | ブラナーが逆行をどう利してるのか不明で、主演コンビがやってることが自作自演の絵解きにしか見えない。ノーランはリアルな世界の軸が見えてないのでスパイ映画ってもガキのお遊びになる。そんなに逆回しがオモロイのか、よかったねとしか言えない。 (けにろん) | [投票(9)] |
乱れる(1964/日) | Y1:N5)] これは日本映画史上最高の突き放し。ここまで人間を突き放して描いた成瀬巳喜男の演出に徹底的に打ちのめされる。これに比肩しうるのは、フォード『荒野の女たち』やアルドリッチの『キッスで殺せ』(オリジナル版)ぐらいだろう。 [review] (ゑぎ) | [ネタバレ?([投票(15)] |