ディスコブームの火付けになったと聞いていたので、もうちょっとかっ飛ばした作品だと思っていた。内容は意外にもモラルが高い。若いうちの暴走を婉曲的に否定する素直な作りで、するっと頭に入ってくる良い作りをしている。

一方でトラヴォルタのダンスはやはり格好良く、リズムに乗って町を闊歩する彼らの姿はやはり「それらしさ」に満ちている。ジャンプにかつて連載されていた「ろくでなしブルース」とかと一緒で、ちょっとワルい日常にあこがれる若者の、良心や未来への真摯な姿勢を描いた秀作だといえよう。だからこそ今でも人気があるし、好かれるのだと思う。

それはさておきトラヴォルタとバックダンサーが一斉に人差し指を振り上げるシーンが、実は本編には無いと知った時の絶望感といったらもう。