笑顔の相手のコミュニケーションを笑顔で真似れば安らぎが生まれる。

真顔の相手のコミュニケーションを真顔で真似れば真剣さが伝わる。

怒った相手のコミュニケーションを怒って真似れば戦争が起こる。

極端な状況を選ぶときこそこういった原始的な描写が欲しいところ。当然のことを定期的に再確認するにあたり映画というフォーマットが上手くマッチしているから、素材の旬が下落しきったいまでも楽しめる作品。それに凡骨になりすぎたのは、公開当時の本作があまりにも画期的すぎて、模倣されきった結果なのかもしれない。世間に大きな未知との遭遇が起きたとしたら、また評価されるのは必然。

2012/12/09 イマジカBSにて初鑑賞。