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DSCHさんのコメント: 更新順

★2来る(2018/日)映画の神的なぼぎわんがいるなら、監督が食われるのが相応しい。「だって、あんた、嘘つきやから。」 [review][投票(3)]
★4孤狼の血(2018/日)役所大先生の右も左もなぎ倒す全能感が次第にクセになり、戸惑う松坂との対比で黒い笑いのリズムを生む前半。キッタナイ役所大先生が大好きな私には最高のアイドル映画で、石橋御大との対峙など、願ってもない顔合わせが垂涎モノ。それでも、時代の中でこうあるしかない、汚れ承知の義だったという吐露と顛末も期待通りの絶対アイドル映画。 [review][投票(1)]
★4教授のおかしな妄想殺人(2015/米)エマ・ストーンの続投からも分かる通り、『マジック・イン・ムーンライト』の対となる作品。「ミューズ(笑)」を軸に、男の厭世のこじれの反動が陰に振れるか、陽に振れるかのケース比較の解説で、これは前者に解放されてしまったほう。頭がいいのか悪いのか、こっちにハマってしまう、際どく哀しいおかしさ。ハンナ・アーレント曰く「悪は凡庸」。 [review][投票(1)]
★5ルパン三世 カリオストロの城(1979/日)感動して涙が出た、みたいなことは珍しくないのだが、痛快過ぎて涙が出た、というのは、私の乏しい映画経験の中からではこの作品の他にはにわかに思い出せない。「すり抜けながらかっさらえ!」とか、「人間にしちゃ、やるね」とか、犬とペンギンの戦いとか、タイムマシンの話ぐらい、か。 [review][投票(5)]
★4エイリアン:コヴェナント(2017/米=英)容赦ないグロはともかく、キーマンがちょっと他に例を見ないレベルで狂っており、このキレ振りは凄いとワクワクしながら見た。私のSF偏差値は全然高くないので詳しい方には序の口なのかもしれないが、手塚治虫が本気で病的な側面を晒したのに触れたような感触がある。 [review][投票(1)]
★4インヒアレント・ヴァイス(2014/米)インヒアレント・ヴァイス、内在する欠陥。卵は割れる、船は沈む、国家は堕落する。中毒にしては治し、罪を犯しては贖罪する病魔。陽気に病んだ過渡期のアメリカ、象徴の迷路とクスリの酩酊の中で、それでも最後は明晰にドックは語りかける。「結局俺にはこれしかなかった。失われたり変質したりしたかもしれないが。で、あんたはどんな時代の、どんな愛を生きてんの?」実はセンチメンタルなPTAらしさが嬉しい一本。 [review][投票(4)]
★4マジック・イン・ムーンライト(2014/米=英)厭世家が「恋」にとらわれるという掴みはベタでも、「恋は超常現象」とする語りが楽しく、ニーチェ信奉など細部とのギャップがいちいち可笑しい。撮影もノリノリで暖かい陽光の恋フィルタ全開、「超常現象」的マジカルビジョンを提示。何より「人生にはウソも必要でしょ?」という皮肉のない哲学の優しさが沁みる。主演は最高。ファースがベートーヴェン7番を勧める所が個人的にツボ。私も好きです。[投票(4)]
★5仁義なき戦い 代理戦争(1973/日)混迷が深まれば深まるほど、その愚行に注がれるエネルギーの大きさのグロテスクが際立つ。何のためかも大義も忘れ、ひたすら騙し合い、殺しあう。何故そんなに一生懸命なのか。もはや無常感に己の道を振り返る暇もなく、行き場をなくしたエネルギーが連鎖爆発する。怒りや哀しみを通り越して命の浪費を楽しんでいるような情念の徹底を前に、人間って不思議な生き物だという感想が浮かんだ。 [review][投票(1)]
★4仁義なき戦い 広島死闘編(1973/日)肉と酒とタバコしか喰らってないのだろうなあ、という男のギラつきが物凄く、画面のエネルギーは前作をも凌ぐが、テーマ性も前作があってこそ、本作ならではのものがある。文太が後景にいるのは、物足りなさではなく、こういう味わいと感じるべき。戦後のイエ的悲劇から個人主義へ。これも一つの日本。 [review][投票(4)]
★2武器人間(2013/オランダ=米=チェコ)コンセプト画に唆られて観てしまったが、悉く悪い方向に予想を超えていく。冗談が真理を超える瞬間はない。ファウンド・フッテージの技法は演出・撮影下手の言い訳に過ぎず、クリーチャーも含め、まともなアクション演出はおよそ存在しないものと言っていい。もとよりZ級なので人造人間の悲哀など望むべくもない。この意味で、「フランケンシュタイン」を排した邦題は正解かもしれない。「ポッドマン」は哀しくて少し笑える。[投票(1)]
★4帰ってきたヒトラー(2015/独)「ヒトラー」は既に身近だということよりも、SNS、YouTubeのメディア双方向性時代に、誰もが軽薄な「ゲッベルス」になり得るということの提示が、時勢を踏まえて優れているのではないか。 歴史的文脈も踏まえず「一理ある」とヒトラーに共鳴する悪意なき「発信者」の跳梁にゾッとさせられる。選んだ時にはもう遅い。歴史は既に死んだ、という暗い感慨が残る。 [review][投票(4)]
★4ハードコア(2015/露=米)主観とパルクールの身体感覚は「ミラーズ・エッジ」の延長線上にあり、人造兵士の無我の悲哀や超能力者の介入は小島秀夫の影響下にある。何よりこれは18禁スーパーマリオだ。私は何の話をしてるんだ・・・と取り乱す程度にはゲーマー向け。しかしそうやって片付けるには惜しいほど面白い。バイオレンスの過激が周回してギャグに至るユーモア感覚がスパイスになっている。そしてスタントさん万歳である。 [review][投票]
★3フリー・ファイヤー(2016/英=仏)何がどうしてこんな目に、という当惑と自嘲の中でダラダラ行われる否応無しの殺し合い(ヨタ起因)。しかも中々死ねない。コーエンタランティーノ両先生が撮れば文学もしくは超級エンタメのこの題材、しかしここでは何か微妙としか言いようがない。アブないユーモアが光るコプリーと生真面目なキリアンのバランスが絶妙なブラックコメディ感を醸すだけにに惜しい。スコセッシ製作総指揮の意図は正直謎。[投票]
★4SUPER 8 スーパーエイト(2011/米)クソな大人の世界に純情で風穴を開け、ひょんな事件の破壊を経て再生に至り、少年達は大人になる。そして、世界はそこまでクソでもない。正直粗いが、コートニー&エルの突出が決定的で、マニュアル感から脱却。吸血もいいがメイクシーンのトキメキが最高でキュンキュンする。しかしタイトルの掘り下げは浅い。そこが悪い意味でスピルバーグ的。[投票(2)]
★4電人ザボーガー(2011/日)鼻が詰まったような主役の発声など開幕は微妙に感じたが、意外や業が業を呼ぶ骨太展開と、まともにやれば『ブレードランナー』もかくやという生命SFのモチーフに驚き。そしてまともにやらないという驚き。それが原作通りである(らしい)という更なる驚き。しかもどれも本気らしく、確信に満ちたバカのキレが良い分、職安等でのセルフツッコミが惜しい。もっと脇目も振らず突っ走るべきだった。柄本大先生が素晴らし過ぎる。[投票(1)]
★2ジョン・ウィック:チャプター2(2017/米)誰か「お家に帰るまでが暗殺です」と諫めてあげる人はいないのですか。戦略性皆無ならそれをカバーする正面突破の説得力もない、機械的なモグラ叩き。因果の鎖の物語に、思慮も覚悟も、カケラもない。 [review][投票(1)]
★2ジョン・ウィック(2014/米=カナダ=中国)身の丈なりに生身で頑張るのが健気だが、物語が求める水準と乖離しており不憫。伝説などと大上段に振りかぶっているが「腕が落ちてね」なる台詞が笑えない冗談に。コレがレジェンドなら『ザ・レイド』の下っ端などは何と評されるべきか想像もつかない。機知も非情さも飢えも乏しく、デフォーすら盆暗に描く無礼と下着姿で狙われるキアヌ、字幕強調のセンスの悪さなど呆然ポイント多数。車を用いた「格闘戦」は若干新鮮。[投票(2)]
★4スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け(2019/米)「俺たちの方が速い」「行くぜ、チューイ!ハッハッハァ!」・・・何という至福。もう色々どうでもよくなりました。これはたぶん志の低い映画です。うるさ方には噴飯モノでしょう。しかしそれでいいのだと思います。チューイが共にあらんことを。全ての亡き者たちのために。 [review][投票(6)]
★4イット・フォローズ(2014/米)子どもの頃、廊下の隅や電灯の付いていない部屋、鏡の奥が怖かった。多くの子どもが感じるだろうこの漠然とした、まだ何とも説明出来ないが、そこに在ることだけはわかる、死や闇に対する原初的で潜在的な恐怖。ナニとも説明されない「アレ」の象徴性の器を介して、これが呼び覚まされた。笑って観るつもりだったのに思いのほか怖くて狼狽した。トイレ怖くて行けない、、、 [review][投票(2)]
★3ドクター・スリープ(2019/米)あの禍々しい妖気が、邪気が視えないのだ。私の「輝き」が足りないからか?それとも、足りないのは・・・まさか、フォース? [review][投票(5)]