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DSCHさんのコメント: 投票数順

★4バーン・アフター・リーディング(2008/米=英=仏)レビューする中身がない、と高評価するのが正解・・・と書くだけのつもりだったにも関わらず、やっぱりダラダラ書いちゃった。 [review][投票(1)]
★4スター・ウォーズ 帝国の逆襲(1980/米)R2を狙えば銀河は征服出来る、というお話はさておき、人の生死に「痛み」と「血のにおい」を感じるのは以降エピソード3を待たなければならない。この一方でロボット漫才にシリーズ中最もキレがあり、アクションシーンも適度なスピード、質量感。ハリウッドらしい娯楽精神と適度な真摯さが同居して、嫌みなく安心して観ることができる。ヨーダ愛爆発。 [review][投票(1)]
★4好きだ、(2005/日)もどかしい想いが空に、風に、水に、夜に、吸い込まれる。それでも吸い込まれまいとするささやかな抗いがどうしようもなく優しくも切ない空気を生む。その「空気」が主役の映画。拡散する想いを一手に集めるろうそくの灯りが美しい。空気を醸し、捉える制作陣と役者に拍手。宮崎永作の必殺タッグに鼻血・・・ [review][投票(1)]
★3レッドクリフ PartI(2008/中国=香港=日=韓国=台湾)三國演義は魅力的な嘘臭さと単位の水増し感が肝なので、ワイヤーアクションなどのトンデモアクションとヒーロー乱舞は否定しない。しかし中華版スターウォーズとも呼ぶべき勧善懲悪と簡略に堕としたことで「正義」を相対化する今日的価値を喪失した。さらにエンタメの癖に曹魏陣営に魅力ゼロという不可解な凡ミスが重なる。さらに頭に来るのは・・・ [review][投票(1)]
★4雪の女王(1957/露)「女性」ゲルダによる凍りついた心の「無血開城」とカイのだらしない「男性」描写が宮崎御大のルーツには違いない。一方で最も哀れを誘うのは、孤独と高潔の鎧で身を固めた「雪の女王」の「氷解」と山賊の少女の「強がり」。二人ともさぞ苦しかったことだろう。こちらに思いを馳せてしまう分、アンデルセン的残酷と悲哀が際立つ。画の美しさは特筆。[投票(1)]
★4トロピック・サンダー 史上最低の作戦(2008/米=独)「イメージ」(類型化)=レッテル貼り=俳優差別=人種差別。呪符とも言うべき「レッテル」からの脱却を求めてもがくドタバタに託し、差別の仕組みを嫌味なく遠回しに愉しく解説したコメディの快作。ぱっと見そうは見えないという知性派。所詮A級とは言い得て妙だが、まあいいじゃないか。 [review][投票(1)]
★2田園に死す(1974/日)挿入される短歌が寺山の自意識過剰を無闇にPRしてその度に感興を削がれる。嫌悪すべき母の描写が中途半端なため、母へのトラウマに苦しむ様は「へえ大変ね。俺は母ちゃん大好き」レベルの他人事。恐山の異次元的イメージは映画的に創られたものではなく有りの儘だからスクリーン上では驚く事もない。色彩感も一辺倒。同時代的に目の当たりにした方の驚きは分かる気もするが、この「田園」で死ぬ気にはならない。[投票(1)]
★5ベルヴィル・ランデブー(2002/仏=ベルギー=カナダ=英)アニメーションの新古典主義宣言。 [review][投票(1)]
★4モンティ・パイソン 人生狂想曲(1983/英)エロ・グロ・クレイジー・バイオレントなバカ騒ぎを無作為に散りばめながらも、根底に冷たく透徹した視線をひしひし感じる「人生惨歌」。 [review][投票(1)]
★4王手(1991/日)大阪新世界も将棋も日本海も全てがワンダーランドである私の目には、新世界の陽気な猥雑、喧嘩、将棋の「静」も「動」も等しくファンタジックなアクションに映る。「脳内格闘技」としての将棋を提示するアクション映画監督阪本順治に将棋のあの手この手は問題ではなく、道場はリングと等価。キャラ立ち合戦も丁度よい塩梅。國村隼が可愛いです。[投票(1)]
★5顔(1999/日)「白馬の王子様」は現れない。 [review][投票(1)]
★5スカイ・クロラ(2008/日)「閉ざされた空」との決別。 [review][投票(1)]
★3イーストウィックの魔女たち(1987/米)人を苛めるジャック・ニコルソン もいいが、人に苛められるジャック・ニコルソン もキュート。と思える人じゃない限り観てはいけない。その点で『バットマン』と双璧をなす「ニコルソン映画」。 [review][投票(1)]
★4冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(2009/香港=仏)アクションのギミックにこだわるだけでなく「記憶を喪った男に復讐の意味はあるのか?」というキャッチフレーズにもう少し目を向けてみる。「忘却は心を洗う石鹸なり」という言葉と、紛争・憎悪の螺旋、コステロの苦悩を重ねてみる。彼は本当は「忘れたい」のではないか? [review][投票(1)]
★2エイリアン4(1997/米)エイリアン、融合者、無機体、小人、巨人、新種。「異(い)なる者ら」が奏でるグロテスクでエロティックな「生命」に関する交響曲・・・になってないっ!ジュネ君、中途半端。良き題材を前にしながら、「エイリアン」の商業的要請にビビりましたね?変態はそりゃビビっちゃいけません。リンチが撮ったらどうなるか若干興味有り。 [review][投票(1)]
★31941(1979/米)この映画のジョン・ベルーシみたいにコーラを飲んでみたいけど、このペットボトル時代だと田舎の食堂にでも行かんと無理なんですよね・・・サムライ・デリ的なベルーシのセンスが映画全体の面白さにどうも直結していないのが残念。下らないがアメリカも日本もコケにしきっている辺り、愛せない映画ではないよ。ジョン・ベルーシの登場テーマはジョン・ウィリアムスのマイ・ベスト・スコア。[投票(1)]
★5時をかける少女(2006/日)それは青春のまどろみ。希望と焦り、迷い。口に出せないもどかしさ。かけがえのない三人の夏。浮かんでは消える想い。野球ボールの美しさ。そして、果てしなく高く透明な空。醒めてほしくない。でも・・・「もうそろそろ起きなよ〜」と、すべてを予感させる何気ない台詞で物語は始まる。切ねえ!巧すぎて鼻血が出そうだ! [review][投票(1)]
★3エイリアンVS.プレデター(2004/米=独=カナダ=チェコ)第9地区』のエビと『マーズアタック!』の風船アタマの全面戦争だったらもっと面白いはずだぜ!・・・嘘! [review][投票(1)]
★5ヒトラー 最期の12日間(2004/独=伊=オーストリア)本作が「凡庸な作品」と評される日が来ることを切に願う。 [review][投票(1)]
★2どろろ(2007/日)心の再生の戦いを描くなら、心の喪失の過程を何故掘り下げない!原作の「みお」と「曼珠沙華」、「ばんもん」のシェークスピア的壮絶を軽やかにすっ飛ばした軽薄さに感銘すら覚える。妖怪よりも醜悪なヒトを斬ってるシーンの方が本当は多いはずなんだぜ。涙が涸れるまで斬りまくり、涙を取り戻すまで斬りまくるのが「どろろ」のはずなのに、これは・・・甘すぎる罪の一作。柴咲コウの敢闘に情状酌量の二点。[投票(1)]