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[コメント] キャタピラー(2010/日)

若松孝二初見。ヘタレの私は、まず「若松プロ」のシンボルで腰が抜けた。第一義的に真面目だ。虚構への依存と瓦解、逆転現象の経緯を夫婦関係に投影する描写はそつなく、虚構を探し続ける戦後日本メンタリティの根源を曝す皮肉とも受け取ったが、その真面目さ故にねじこまれた「反戦」への傾斜が作品の均衡を崩す。仮にも乱歩を下敷きにするなら、ガチな反戦はよそでやって、嘲笑と冷笑に満ちた矮小な光景を見せて欲しい。
(★3 DSCH)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)水那岐[*]

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