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[コメント] 仁義なき戦い(1973/日)

「親」の元で「兄弟」が殺し合う。そして「親」が「子」を殺す。何処でどう道を間違うたんかのう、という松方の呟きは荘厳ですらあり、誇張なしに神話の語りだと思う。また、「このようにしか在ることができなかった青春」が、敗戦後という舞台を得て生々しく、哀しい。巨視的に観てもミニマムに観ても隙のない、神話のとても良い切り取り方。
DSCH

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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文太の指詰めのシーンに驚いた。指何処行った、と兄弟たちがどこか無邪気な所作(これがとても哀しい)で転げ回るシーンには、奇妙に幸福な連帯感がある。これは簡単には真似できないセンスで、実に素晴らしい(園子温がたまに真似して成功したり失敗したりする)。後半の無為な殺し合いの無常を際立たせているという点では、親子の盃を交わすシーンよりも優れていると思う。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)ジェリー[*] 緑雨[*] けにろん[*] ぽんしゅう[*]

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