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[コメント] 海と毒薬(1986/日)

モノクロの精緻な映像が、戦中非常時下の焦燥と不安に満ちた闇の濃さ、勝呂の孤独、戸田の虚無そして流される血をどす黒く映し出す。原作を写実主義で再現する各所の手法は完璧の一言だが、明らかに意図的な 半米半日の岡田真澄のキャスティングと尋問エピソードの意味が浅く、狙い通りに昇華していないのが残念。それにしてももともと人の中に神は不在なのか、戦争が神を殺すのか、どちらなのだろうか。
(★4 DSCH)

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