[コメント] おいしい生活(2000/米)
「教養不足」がそれと知らずスノビズムをコケにするのが笑いの基本線だが、「俗」への「嫌悪」ではなく優しい眼差しが快適。この暖かさこそ品性。そりゃカタツムリよりチーズバーガーだろうさ。更に傍目には破綻して見える罵り合い基調の夫婦関係が「当事者にしか理解し得ない愛」で成立している、という夫婦関係の本質理解が至上の「夫婦漫才」を完成させる。罵りと茶化しの応酬に「突如」挟まれる抱擁シーンの可愛らしさ！
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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狙い澄まされた衣装の面白さは説明されずとも分かる。そして知名度は低くともあまりに魅力的過ぎる「重役」達のオトボケ面。アレンの至上の話芸。ドバブーと溢れる水を前にした右往左往の撮り方の巧さ。ブティックの床をぶち抜く過程の端折り方。そつなくも各所に隠しきれぬ隠し味のうま味。たまらん。
そしてFrancis(フランシス。ウルマンの役名)→franchise(フランチャイズ)、 Frenchy (フレンチー。ウルマンの役名の愛称)→French（フレンチ。「教養」の象徴)というもじりの面白さ。英語が分かったらもっと面白いジョーク満載なんだろうな・・・
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