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[コメント] インクレディブル・ハルク(2008/米)

出し惜しみ感の否めない緑の生き物。
シオバナカオル

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







以後集結する『ジ・アベンジャーズ』への布石だとはしてもあまりにも中途半端で出し惜しみ感の否めない可哀想なヒーローでもない、モンスターでもない、緑の生き物。

さらに言えば今作でそんな新(?)ヒーローを演じたエドワード・ノートンは契約の関係で今後のハルク役は無いそうで。なんとも勿体の無い怪演でした。

CGの無駄に無い質感が現実感を一切排除することで「あ、これ別の世界のお話なのね」と妙な納得を得られるが、スパイダーマンシリーズ、バッドマンリメイクの成功、キックアスやスーパーなどを経て一層シビアに見られるヒーロー映画において決して満足は得られない。

少なくとも愛すべきキャラクターへとは展望しなかったこの緑の生き物が今後のシリーズにおいてその付加価値がつくのかとても見物。

(評価:★2)

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