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[コメント] 永遠のこどもたち(2007/スペイン=メキシコ)

新釈:現代「サスペンス」「ホラー」は「ファンタジー」に成り得る。
シオバナカオル

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







なるほど。

現代における「サスペンス」や「ホラー」を「大人の為のおとぎ話」にまで昇華させた素晴らしい感動作。

現代における「愛や勇気」とは、「恐怖や迷い」に対抗しうる唯一の光(灯火)でありその光の導きとは、まさに下暗しというべき「場所」(=家族や自分の周りの身近な存在)から分け与えられるのだ。

大人から子どもへ読み聞かせる形式であるはずの「ファンタジー」を、この作品はその逆転の発想で、子どもから大人へ伝えてみせた。よってジャンルは「ファンタジー」であり「サスペンス」でも「ホラー」でもない。

一見見逃してしまいがちな、埋れてしまいがちな、ガチな超良作。製作ギレルモ・デル・トロ←このクレジットがなければきっと自分も見ていなかった。彼を信じていてよかった。

(評価:★5)

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