[コメント] 未来を生きる君たちへ(2010/デンマーク=スウェーデン)
社会構造的暴力の不条理を如何にしてこどもへ伝えるか
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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という主題で物語が貧困国といったマクロな視点、学校や家庭といったミクロな視点からストーリーはテリングしていく。
主題が主題なだけにテーマを扱って大衆へ「見せた」ことへの賞賛は贈りたいが、残念ながら貧困諸国に於ける構造的暴力と学校や家庭における構造的暴力とは等しく「問題」ではあるがその問題の本質や解決へのアプローチなどは全く違う。
それらを一緒くたに「なんか普段は目を背けがちな問題ってあるよね」という風にまとめないでほしいと思った。第一貧困国の話に至ってはテーマだけを投げて主人公が葛藤し憤慨して終わってしまっている。あれでは何の解決にもなりませんでしたと言わしめているようなものだ。
この映画を見た者がそういった「目を背けてしまいがちな諸問題」を自分ならどうやって説明するか自問するキッカケを担っていたとした・・・それは映画自体の価値を産んだわけだから素晴らしいことだと思う。
が、ストーリー自体への感動は特に無い。
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