コメンテータ
ランキング
HELP

週一本さんのお気に入りコメント(14/31)

山猫(1963/伊)★5 映画史上の最高の撮影者はジュゼッペ・ロトゥンノじゃないかと思えてくる。本当に全カットに亘って完璧な撮影だ。全カットが「映画は画面だ」と静かに主張しているかのようだ。白い布地(冒頭のカーテン、ピクニックシーンの敷布等)の触感や舞踏シーンで手を繋いで円環となる演出は特記すべき。ベルトルッチへの継承。 (ゑぎ)[投票(5)]
山猫(1963/伊)★4 さみしい。ダンス・パーティでのバート・ランカスター演ずる公爵のたたずまいのさみしさといったらない。喋らないでいて、ただそこにいるだけでさみしい。さみしいというのでは足りないさみしさがある。 [review] (なつめ)[投票(6)]
山猫(1963/伊)★3 自ら為すべきことの凡てを理解し、受け入れた預言者の「わかっちゃいるけど、堪えられない」その哀切。死して悠久たる歴史の一部となることに喜びを感じ得ることが貴族の資格であるとすれば、ビスコンティ自身もまた猿で、彼も当然にそれは理解していたはずだから、これほど絢爛で謙虚な映画もないと云える。バート・ランカスターが死ぬほど格好良い。ドロンが霞んでしまう。<完全復元版> [review] (町田)[投票(3)]
山猫(1963/伊)★5 舞踏会で10代の女の子たちがはしゃいでいるのを指して「まるで猿だ」と吐き捨てる怒りと悲しみと孤独が胸に刺さった。これは没落でも世代の交代の映画でもなく、「変わないために変わる続ける」という想像を絶するほど堅牢で退屈な歴史を理解している貴族を描いている。諦念とともに気品を保つことの孤独。 (エピキュリアン)[投票(4)]
リバー・ランズ・スルー・イット(1992/米)★5 昔、「無用ノ介」(著:さいとう・たかを)という劇画があり、その中で主人公に言わしめている言葉がある−「剣で一番強いのは、秀才が正式に剣道を学んだ時の剣だ」。この作品を観ていて、同じ印象を受けた。秀才が撮った正統派秀作。 (KEI)[投票(1)]
リバー・ランズ・スルー・イット(1992/米)★3 10年前にミスコンで優勝した女、川はそこをも流れているのね。 (黒魔羅)[投票(4)]
ダウン・バイ・ロー(1986/独=米)★3 2人の渋い、まったりしたやり取りにも少しだれてきたところでベニーニ登場。一気に賑やかになる。でもこのおかげで2人の渋いやりとりが最後で引き立つんだよな〜 [review] (CRIMSON)[投票(1)]
ダウン・バイ・ロー(1986/独=米)★4 ついつい筋を追ってしまう未熟な俺が「映画」を感じる瞬間。 [review] ()[投票(1)]
ダウン・バイ・ロー(1986/独=米)★4 右往左往。(レビューはラストに言及) [review] (グラント・リー・バッファロー)[投票(7)]
ダウン・バイ・ロー(1986/独=米)★4 部屋の灯かりを暗くして、酒と煙草を用意して、だらぁ〜っと観る。 [review] (れん)[投票(2)]
アメリカの友人(1977/独=仏)★4 他人との深い関わりを避けるヴェンダースがハードボイルド友情物に行き着くのは必然だ。原色を効かせたカメラは感傷を巧みに殺し、この古風な浪漫派崩れの似非活劇に乾いた抒情を添えた。 ()[投票(1)]
アメリカの友人(1977/独=仏)★5 薄い金箔に息を吐く場面とデニス・ホッパーの奇抜な赤ベッドが目の奥に焼きついている。ヴェンダース作品の中では色がどぎつい。そのどぎつさが陰な内容をさらに着色する。 (kekota)[投票(1)]
アメリカの友人(1977/独=仏)★3 ビム・ベンダース監督作品で、フツーの人々がフツーに楽しめるのって、これしかないんじゃないの? (黒魔羅)[投票(1)]
大統領の陰謀(1976/米)★4 矢継ぎばやな電話攻勢、カマを掛ける押しかけ取材、暗闇からのサゼッション、ブレーキとしての編集会議。話劇(わげき)とでも呼びたくなる言葉の洪水が推進力となって「点」を「線」で結び、おぼろげな「面」に迫るレッドフォードとホフマンの勢いサスペンス。 (ぽんしゅう)[投票(3)]
大統領の陰謀(1976/米)★4 この映画は面白い。それはストーリーなんて全然追いかけなくても面白い。だから、ウォーターゲート事件に関する基礎知識なんて全く不要。美術・音響・撮影・編集ともサスペンスを盛り上げるために結集しているからだ。元来良くできた映画とはそういうもんだ。ジェイソン・ロバーズの存在感。ゴードン・ウィリスの神業。 (ゑぎ)[投票(7)]
チャイナタウン(1974/米)★4 ジャック・ニコルソンは映画界の江夏豊だ。彼は作品に恵まれているのか?それとも作品を押し上げているのか? [review] (ペペロンチーノ)[投票(9)]
フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017/米)★5 ポップな意匠の数々は明らかにゴダールの影響下にあり、ウィンドウにナプキン叩きつけるブリア・ビネイトの不敵さもまたアンナ・カリーナの発展形。加える小娘の投入に確固たるオリジナリティがある。 [review] (寒山拾得)[投票(5)]
フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017/米)★4 作品でことさら社会批判するのではなく、現実を現実として映し取るショーン・ベイカーの目は、キャストそれぞれの隠された一面を捉える。そのやり場のない悲しみを、パステルカラーの背景に添えて。 [review] (jollyjoker)[投票(5)]
8 1/2(1963/伊)★5 心の底に沈殿した邪心と不誠実さがイメージとして具現化され、沸々と湧き上がってくる様が、不気味でもあり、美しくもあり、滑稽でもある。映画が撮れないというテーマで、これだけ純度の高い映画を撮ってしまうフェリー二の真摯で清廉な精神には感服する。 (ぽんしゅう)[投票(2)]
バルタザール どこへ行く(1964/仏=スウェーデン)★5 この映画を観ることは、まるで神話を聴くかのような体験。 (浅草12階の幽霊)[投票(1)]